おはようございます!
今朝も7:31~ あさチャン<今、気になるニュースを杉山アナウンサーが独自の目線で調べまくるコーナー>【全力!リサーチボード】を、全力でチェックした あねきゃん(@Anecam_)です。
本日 2018年12月3日【全力!リサーチボード】の話題は「日産」。きのう、富士スピードウェイで行われたイベントでは昨年を上回る3万人以上の日産ファンが集結!往年の名車や自家用車でコースを走るイベントなどに興じたファンたちでしたが、ゴーンショックで現在の状況に対する思いは複雑のようです。
愛好家3万人集結!「技術の日産」愛される理由
先週金曜日、今月10日まで勾留期限が延長することが決定した、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者。
退任後に受け取る報酬の取扱に関する覚書で、報酬額や受け取る時期が記されていることがわかり、
- 東京地検特捜部「複数の覚書が決めて」
- ゴーン容疑者「支払いが決まっていたわけではない」
などと主張が対立し、今後の争点となっているそうです。
そんな中、昨日のイベントには日産ファン3万人が集結したそうです。
Q そもそも日産の成り立ちは?
日産自動車は1900年代前半、鮎川義介氏が設立しました。
日産の成り立ちは、快進社自動車工場(初の国産自動車を作った)=と= 実用自動車製造が、1926年合併し、ダット自動車製造という会社が立ち上がりました。
その後、自動車部品を作っていた 戸畑鋳物(鮎川義介氏が設立)の傘下に ダット自動車製造が入ることに。
1933年、戸畑鋳物 自動車部が創設され、1934年、日産自動車と社名が変更されたそうです。(「日産」という名前は、戸畑鋳物に「日本産業」などが出資していたという関係で「日産」という名前になったと言われています)
自動車評論家 国沢光宏氏によると、「当時の日産は海外メーカーの技術を取り入れて製造していた」そうですが、1966年、日産自動車 が プリンス自動車工業(技術を持つ、ゼロ戦などの航空機を作っていた会社)と合併。
「プリンスの技術が入ってきたことで“技術の日産”と言われるようになった」とのこと。
Q 「技術の日産」愛される理由は?
日産を代表する車は、「スカイライン」、
「プレジデント」「フェアレディZ」、
「サニー」「ブルーバード」「国産初の御料車(天皇や皇族などが使う車)」など。
さて、昨日のイベントで日産ファンに、日産のどんなところが好きなのか尋ねると、
- エンジン音が違う
- 走りへの情熱(技術)を感じる
ということ。
自動車評論家 国沢光宏氏によると、日産の魅力は、
- レースで活躍しているのと同じ車に乗れる魅力
- 世界一のハンドリングの車(ハンドルの操作性)である
とのことで、やはり日産は技術は光っているそうです。
1988年、シーマ現象=500万円の超高級車シーマが年間3万6000台販売される大ヒットの時代があったが、
その後 1999年、2兆円の負債を抱えてしまいました。
Q なぜ経営危機に陥ったのか?
ジャーナリスト 井上久男氏によると、
- 1970年代 海外進出の失敗(トヨタ自動車を追い抜こうとし、イギリスに工場をたくさん出し拡大戦略に乗り出したが失敗した)
- 80年代後半~90年代前半 バブル崩壊後もニーズの変化に対応できず(高級路線からバブル崩壊後のニーズの変化に対応することができなかった)
- 1990年代後半 金融ビックバーン(1997年山一証券破綻、北海道拓殖銀行倒産など、メインバンクの融資が止まり負債が溜まった)
という理由が挙げられるそうです。
その後、1999年 2兆円の負債を抱え、カルロス・ゴーン氏が登場しV字回復しましたが、ゴーン氏が逮捕され今に至るそうです。
今後、日産とルノーは、主導権争いが激化するであろうと、ジャーナリストの井上氏は見ているそうで、日産はルノーの株を15%、ルノーが日産の株を43%持っているので、実質ルノーが親会社となっているそう。
提携を維持したいところだが、もし提携が解消となった場合、ルノーが日産の株 1丁7000億円を売却し、その巨額な金額を支払えるのが、オイルマネーを持つ中東や中国系ファンドとなると、海外に「技術の流出の懸念」や、「(ルノーと共同開発している)技術開発の遅れ」にもつながると、心配されています。
まとめ
『イベント参加者は「日産の車に乗っていることが自慢、今後も日産自動車を乗り継いでいきたい」』by.杉山アナウンサー
ゴーン・ショックが続く中、昨日富士スピードウェイ行われたイベントで3万人もの日産ファンが集結したとは凄いですね!
ファンの方がインタビューで「(事件を受けて)日産を離れようとは思わなかった」と言われていました。私もかつてより日産ファンですが、ゴーン氏の事件を受けて=「日産NG」という気持ちがあるかと言われると、そうでもないです。
ただ、ゴーン氏の事件で日産内部の経営の杜撰さが明るみになり、日本を背負うような大大大企業でもこのような事件を起こすのかと、これはゴーン氏だけの問題ではなく、一緒に逮捕された弁護士や、日産の上層部など、完全に連帯責任だと言わざるを得ません。
最近中小企業でも、事務員が巨額の資金を不正に使い込んでいた事件など、平成最後に色んなウミが出てきています。特に重要であるべき経理や監査において、チェックが希薄なパターンは意外と多く事件になっており、会社のコンプライアンスが問われています。逆に会社のチェック体制がきちんとできていれば、そんな事件は起こらなかったのでは?とも思える事件も多々あります。
でも普通に考えて、絶対、絶対にバレますよね?国語はたくさんの思考や答えがありますが、算数や計算、簿記に答えが複数あるでしょうか? 1円でも合わなければエラーなのです。
人間正しく生きていきたいと思う、正直に生きたいと思う、今日この頃です。
テレビでは、日産を愛するが故の日産ファンからの叱咤激励コメントが飛び交っていました。素晴らしいモノづくりや技術が今回の危機を打開してくれるのかもしれません。
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