おはようございます!
今朝も あさチャン<今、気になるニュースを杉山アナウンサーが独自の目線で調べまくるコーナー>【全力!リサーチボード】を、全力でチェックした あねきゃん(@Anecam_)です。
本日 2019年1月25日【全力!リサーチボード】は「本屋大賞」の話題でした。
今週、2019年の本屋大賞ノミネート10作品が発表されました。年々販売額が減るなど不況に喘ぐ出版業界の中で、本屋大賞受賞作はなぜそんなに売れるのでしょうか!
出版不況の救世主!? 「本屋大賞」で売り上げ↑UPのワケ
先日、芥川賞・直木賞が発表されましたが、今回は「本屋大賞」についてです。「10万部でベストセラー」と言われていますが、歴代の本屋大賞受賞作や、その売れ行きはどのくらいだったのでしょうか。
Q ベストセラー並ぶ、歴代「本屋大賞」
- 2004年「博士の愛した数式」小川 洋子(累計273万7000部)
- 2005年「夜のピクニック」恩田 陸(累計158万5900部)
- 2006年「東京タワー オカンとぼくと、時々、オトン」リリー・フランキー(累計220万部)
- 2007年「一瞬の風になれ」佐藤 多佳子(累計173万部)
- 2008年「ゴールデンスランバー」伊坂 幸太郎(累計118万6000部)
- 2009年「告白」湊 かなえ(累計355万部)
- 2010年「天地明察」冲方 丁(累計150万部)
- 2011年「謎解きはディナーのあとで」東川 篤哉(シリーズ累計400万部)
- 2012年「船を編む」三浦 しをん(累計134万部)
- 2013年「海賊とよばれた男」百田 尚樹(累計441万部)
- 2014年「村上海賊の娘」和田 竜(累計297万1000部)
- 2015年「鹿の王」上橋 菜穂子(累計185万部)
- 2016年「羊と鋼の森」宮下 奈都(累計100万部)
- 2017年「蜂蜜と遠雷」恩田 陸(累計58万3000部)
- 2018年「かがみの孤城」辻村 深月(累計55万部)
2016年「 羊と鋼の森 」で本屋大賞を受賞した 宮下 奈都 さんは、『 初版部数の少ない無名の作家を選んでもらったことは私の勲章だと思う 』とのこと。
(初版6500部が、本屋大賞受賞後100万部を突破)
2012年「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞し、2018年「 かがみの孤城 」で本屋大賞を受賞した 辻村 深月 さんは、『 直木賞は作家人生のゴールみたいに盛り上がるけど、本屋大賞は書店員さんが「この本を読者に届けたい」と思い選んでくれた賞 とても誇らしい 』とのこと。
書評家の大森 望さんは『 部数だけで比較したら本屋大賞がいま一番売れる賞 』と話し、『 本を知り尽くした書店員さんが推薦しているので誰が読んでもおもしろい作品がそろっている 』とのこと。
Q 本屋大賞を生んだ ”一冊の本”
NPO本屋大賞実行委員会の 浜本 茂 理事長によると、本屋大賞を生んだのはある一冊の本がきっかけだったそうです。
それは、2002年発売のミステリー小説「 半落ち 」横山 秀夫
発売1年で30万部売り上げており、2004年には主演 寺尾 聰さんで映画化されました。
この本をめぐり「半落ち事件」という出来事があり、2002年下半期の直木賞候補だった「半落ち」ですが、直木賞選考委員から「設定に事実誤認があるのでは」という指摘があり、「半落ち」著者横山さんは「その指摘こそ誤認」だと論争に至ったそう。
書店員は、今回は「半落ち」が直木賞受賞間違いなしとし、本屋としても入荷したり準備していたのでが、結果2002年下半期の直木賞に「半落ち」は選ばれなかったそうです。
NPO本屋大賞実行委員会の 浜本 茂 理事長は、「 選考委員は売れるとか旬とかの要素は加味してくれない、自分たちで選ぶ賞を作ろう 」ということで、2004年から本屋大賞が発足。
選考方法は、全国623人の書店員の多数決。
- おもしろい!売りたい!という3作品が各書店員から投票
- 上位10作品がノミネート
- 全ての書評を各書店員が提出
- 大賞決定!

本屋の書店員の方の生の声が反映された賞だからこそ、一般の消費者へ共感得られる賞になるんですね!納得。
Q 2019年、今年のノミネート作品は?
今年の本屋大賞ノミネート10作品はこちら。
- 「 愛なき世界 」三浦 しをん
- 「ある男」平野 啓一郎
- 「さざなみのよる」木皿 泉
- 「そして、バトンは渡された」瀬尾 まいこ
- 「熱帯」森見 登美彦
- 「ひと」小野寺 史宜
- 「ひとつむぎの手」知念 実希人
- 「火のないところに煙は」芦沢 央
- 「フーガはユーガ」伊坂 幸太郎
- 「ベルリンは晴れているか」深緑 野分

本屋大賞は 2019年4月9日 発表!楽しみですね!
まとめ
芥川賞・直木賞が発表された後、本屋大賞が発表されますが、本屋大賞は全国の書店員が自ら選ぶ賞だということをここまで詳しく知らなかったので、益々興味を持ちました。
今週、2019年の本屋大賞のノミネート10作品が発表されて、書店には特設コーナーなどが設置され盛り上がっているようですね。ここで大賞を取った受賞作は格別なものになり、本屋大賞の多大なる影響力を受け、のきなみベストセラーになることも!
ノミネート作品の中からどれが大賞をとるのか、発表までに予想してみるのも楽しいかもしれませんね!

4月9日の発表まで時間があるので、近く本屋へ立ち寄ってみようと思います!
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